恥を知れ! ウラジーミル・ミシュク2014年11月15日

平成26年11月15日(土)
ヴォロディーミル・シレンコ+キエフ国立交響楽団@東京オペラシティ

【変更前】
プロコフィエフ:交響曲第1番「古典交響曲」
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番(Pf:ウラジーミル・ミシュク)
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ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番(Pf:ウラジーミル・ミシュク)

【変更後】
プロコフィエフ:交響曲第1番「古典交響曲」
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番(Pf:ウラジーミル・ミシュク)
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ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番(Pf:ウラジーミル・ミシュク)

しがないサラリーマンにとって、土曜日は一週間のうちで一番心休まる日。
そんな日に趣味のコンサートに出掛けることができてとても幸せ… と思っていた。

チケットをもぎりの女性に渡し、今日のパンフレットを受け取る。
と、そこに一枚の注意書きが…
ありゃ~?、何だか良く分からないけど「ミシュクの健康上の理由と強い意向」により、ラフマニノフの3番からチャイコの1番に変更とのこと。

開演時間になって舞台袖の扉が開いた。
さてさて、オケのメンバーの登場か…と思いきや、主催の光藍社の男性職員とソリストのミシュク、そして通訳の女性が現れた。

「大阪の公演の時からトラブルがあって云々堪忍…」
「健康上の理由により、ラフマニノフの3番からチャイコの1番に変更させて欲しい」
「次回、日本に来たときは必ずラフマニノフの3番を弾く」
等々、ミシュクから今回の曲目変更について説明があった。

「大阪の公演の時からトラブルって何?」
「やっぱり、チャイコの1番よりラフマニノフの3番の方が難しいんだなぁ~」
「そんな状態で、チャイコの1番とラフマニノフの2番、弾けるのかな?」
そんな事を思いつつ、開演開始を待つことになった。

シレンコとキエフ国立響の組み合わせは、2年前に経験済。
前回はあまり良くなかったので今回はそのリベンジ。
良い結果になれば良いんだけど…

最初の曲はプロコフィエフの古典交響曲。
今年は10月に2回、今月はすでに1回、生オケとピアノでこの曲を堪能済。
それほど大好きな曲なので期待はmax!

始まってみると結構なスローテンポ。
でも決して鈍重ではなく「どっしりとした演奏」と言う表現がベストかも知れない。
キエフ国立響の面々も情感豊かとは言えないまでも、良い味出してます。

さてさて、いよいよお次はミシュクの登場。
最初は、変更したチャイコの1番。

第1楽章のカデンツァ。
「カデンツァだから自由で良い」と言ってしまえばそれまでだけど、かなりいい加減。
あるパートでは通常よりワンフレーズ余計に弾いたり、あるパートではあるべき音が無かったり…
さらに、第二、第三楽章では勝手に編曲するは、オケを無視して爆走するは…
チョット自分勝手過ぎるんじゃないかなぁ、健康上の理由か何だか知らないけど。

後半はラフマニノフのピアノ協奏曲第2番。
2フレーズ全く弾かなかったり、ミスタッチを連発したり…
聴いているこちらが「早く終わらないかなぁ~」と思うほど酷い演奏。
聴衆に感動を与えるどころかストレスを感じさせるとは何たることか…
ようやく最後の一音が鳴り終わるや否や拍手もせずに席を立つ。
ほぼ40年の生オケ鑑賞の経験を振り返っても、こんなに酷い演奏は今まで無かった…

オペラシティの入り口付近にいた光藍社の女性スタッフに尋ねたところ、健康上の理由とは大阪公演の時からの「手首の炎症と発熱」とのこと。
情状酌量の余地はあるかも知れないけれど、自分の健康管理ができなくてプロと言えるのだろうか?
ミシュクには猛省を促したい。
今回のS席8,000円、できれば返して貰いたい。
いや、それは無理だとしても、休日の貴重な時間を浪費してしまったので、せめてその時間だけでも返して欲しい。ミシュクさん。
それと、二度と日本に来ないでください。お願いだから!

帰宅して調べてみると彼らの被害者は結構多そう。
 11/ 8(土) ザ・シンフォニーホール
 11/ 9(日) 岡山シンフォニーホール
 11/11(火) 武蔵野市民文化会館
 11/13(木) ホクト文化ホール 大ホール
 11/14(金) りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館
 11/15(土) 東京オペラシティ コンサートホール
 11/16(日) 横浜みなとみらいホール
一万人は超えてるかも…
皆様、ご愁傷様です。




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