三要素2013年02月07日

 ここ十数年、TVドラマ「相棒」にはまっています。
主演の水谷豊さんと言えば、一番古い記憶ではNHKの「男たちの旅路」でしょうか。
あの、水谷豊さん演じる軽妙なキャラクターと主演の鶴田浩二さんの男臭さの掛け合いが毎回毎回楽しみでした。
 あのショーケン主演の「傷だらけの天使」や、古くは「マグマ大使」や「バンパイヤ」にも出演されていますが、ドラマの重厚感ではやっぱり「男たちの旅路」が一押しですね。

 視聴者がTVドラマをどの様に見ようと勝手なことですが、面白いドラマには次の三要素が備わっているのではないでしょうか。

①道路 ②車 ③運転手

本格的なオフローダーは別として、車は道路が無ければ走れませんし、運転手の腕次第で車の走りも変わってきます。

これを「道路→脚本」「車→俳優」「運転手→監督、プロデューサー、スタッフ」と読み替えると、

①脚本 ②俳優 ③監督、プロデューサー、スタッフ

となります。

 そこで本題です。
Twitterやファンサイト上でも意見が交わされていますが、最近の脚本がイマイチなのです。
犯行の動機に説得力がなかったり、ストーリー展開が強引だったり、そもそもストーリーが面白くなかったり… これでは俳優陣がいくら頑張っても、監督がいくら魂を込めても、上質なTVドラマにはなり得ません。
不味い素材をいくら高名なシェフが調理しても、最高級の料理にはなり得ないのと同じことです。

 今回のSeason11で腑に落ちた、感情移入できたのは、今のところ「第4話:バーター」「第8話:棋風」「第12話:オフレコ」「第13話:幸福な王子」ぐらいでしょうか。確率30%ではちょっと寂し過ぎます。Season1の場合、全12話どれをとっても上質に仕上がっているのと比べると、同じドラマとは思えないほどです。

 この時期、もう最終回の撮影が始まったか、そろそろ終わる頃なのか分かりませんが、今回のSeason11も残り4~5話。
Season12では是非巻き返しを図って頂きたいものです。

カウンター カウンター