孤独のグルメ-吉祥寺カヤシマ ― 2015年11月02日
昼過ぎに予定していた雑務が早々に終了。
今日はツイている。
時間ができたので吉祥寺にやってきた。
北口を出て東急デパート方面へ北上。
そして、第一ホテルの向かいにありました、「ランチ&食事とお酒 カヤシマ」。
この微妙なネーミングはさておき、あのTV番組「孤独のグルメ」で紹介されたこのスナック風の喫茶店、果たしてお味はどうなんでしょう?
入口はお世辞にもオシャレとは言い難いなぁ。
室内は更にガチャガチャ。
統一感は全く無し。
でも、この昭和の感じ、好きだなぁ。
孤独のグルメでも紹介されていた「わくわくセット」から、ナポリタンとハンバーグをチョイス。
大盛りにしても追加料金は無し!
何と寛大なんだ、この店は。
「ちょっと多めにしてください」と頼んだら、若い男性店員が厨房に向かって「麺ちょい盛り!」。
なるほど、次回来たらこのフレーズ使わせてもらおう。
ナポリタンの味は正に昭和の正統派。
ケチャップ味が家庭的で涙が出るほど懐かしい。
あ~、ここに来て良かったぁ。
ハンバーグがこれまた絶品!
この手作り感、素晴らしい以外の言葉が見つからない。
参りました。
セットには飲み物も付いているので、レモンティーをチョイス。
ん~、これまた良い。
いや~、これだけ美味しくて料金は何と980円。
毎回毎回のランチだどちょと痛いけど、たまにはこんなプチ贅沢も良いんじゃないかなぁ。
カヤシマの後は、いつもの名曲喫茶「バロック」へ。
リクエストしたのはケンプが奏でるモーツァルトのピアノ協奏曲第24番。
美味しいコーヒーと美曲に酔いながら過ごす平日の午後。
幸せだなぁ。
備忘録-西荻ビール工房 ― 2015年11月03日
オール・シベリウス・プログラム、アンコールも含め ― 2015年11月04日
2015年11月4日(水)
ハンヌ・リントゥ+フィンランド放送交響楽団@サントリーホール
交響詩「フィンランディア」
ヴァイオリン協奏曲(Vn:諏訪内 晶子)
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交響曲第2番
~ アンコール曲 ~
・ベルシャザールの饗宴
・「レンミンカイネン組曲」から「レンミンカイネンの帰郷」
ヴァイオリン協奏曲では、諏訪内さんの相変わらず骨太な演奏を堪能。
ただ、リントゥがそうさせているのか、オケを含めて全般的に控えめな演奏。
交響曲第2番では、ヴァイオリン協奏曲と打って変わって元気爆発。
なるほど、前半は情感的なアプローチ、後半はエネルギッシュに行く作戦でしたか。
アンコールは2曲。
最初のベルシャザールの饗宴では、首席フルートが大活躍。
今日の席はP席なので後ろ姿しか見られないけど、黒髪のアジア系の男性だ。
良い音、奏でるなぁ。
帰宅後に調べてみたら、この首席、なんと小山裕幾さんと言う歴とした日本人。
それも慶應大学理工学部を卒業してから音楽家になったらしい。
ん~、実に面白い。
今日のコンサート。元気を貰ったことは間違いなし。
シベリウスは暫く聴きたくないほどの満腹感。
リントゥ様、ありがとうございました。
追記:
開演前のオーバカナルでの一杯。
堪りません。
小山実稚恵 デビュー30周年記念演奏会~秋~ ― 2015年11月05日
2015年11月5日(木)
小山 実稚恵+広上 淳一+NHK交響楽団@サントリーホール
ショパン:ピアノ協奏曲第1番
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ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番
~ アンコール曲 ~
ブラームス:ワルツop.39から第2番、第15番(指揮者との連弾)
ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲op.43から
今回の企画は「小山実稚恵 デビュー30周年記念演奏会~秋~」。
前回の「春」では、ショパンのピアノ協奏曲第2番とラフマニノフのピアノ協奏曲第3番。
今回はショパンのピアノ協奏曲第1番とラフマニノフのピアノ協奏曲第2番。
なるほど、ちゃんと構成を考えていますね。
そのショパンのピアノ協奏曲第1番。
とても軽やかで明るくて優しくて暖かい。
小山さんの人柄がそうさせるのか、終演後にオケの皆さんも盛大に拍手。
聴衆にだけじゃなく、プロからも愛されている小山さん、流石です。
後半はラフマニノフはピアノ協奏曲第2番。
予め分かっていたこととはいえ、実に豪快。
巨大なうねりの中に放り込まれたよう。
彼女の弾くラフマニノフ、本当に素晴らしい!
アンコール1曲目は小山さんと広上さんの連弾で、ブラームスのワルツから第2番と第15番。
とても心地良くて心がほんわかしてくる。
そして2曲目はラフマニノフのパガニーニの主題による狂詩曲 。
曲自体も美しいし、小山さんの演奏も美しいし、N響の演奏も美しい。
恐れ入りました。
追記:
ご高齢のお客さん2名から花束贈呈あり。
一つは小山さんに、そしてもう一つは広上さんへ。
広上さんが「えっ?僕に?」と大袈裟にジェスチャーすると会場が暖かい笑いに包まれた。
広上さんも聴衆に愛されているなぁ。
因みに、N響から小山さんへの花束贈呈もあり。
インキネン+日フィルのシベリウスとマーラー ― 2015年11月07日
2015年11月7日(土)
ピエタリ・インキネン+日本フィルハーモニー交響楽団@サントリーホール
シベリウス:歴史的情景第1番
シベリウス:組曲「ベルシャザールの饗宴」
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マーラー:大地の歌
・テノール:西村 悟
・バリトン:河野 克典
ベルシャザールの饗宴は一昨昨日4日にフィンランド放送響で聴いたばかり。
さすがシベリウス生誕150年の今年。
被っても当然か。
この曲、何と言っても第3曲「夜想曲」のフルートが良い。
フィンランド放送響の小山裕幾さんも良かったけど、真鍋恵子さんも負けてない。
凛とした引き締まった音色で曲を盛り立てる。
こう言う曲を作れるシベリウスって、やっぱり凄いよなぁ。
後半は大地の歌。
生で聴くのは今回が初めて。
交響曲第9番の厭世観、第4番の耽美な面も併せ持ったこの曲、いや~素晴らしい!
今日の席はP席なので、西村さん、河野さんの声を100%楽しめなかったのが悔やまれるけど、それでも十分満足できる内容だった。
やっぱり、マーラーは偉大だなぁ。
汁なし担々麺@中国家庭料理 楊2号店 ― 2015年11月08日
今日は午後3時から東京芸術劇場で音大フェス。
その前に、以前から気になっていた「汁なし担々麺」を求めて、ここ楊2号店にやってきた。
お世辞にも綺麗とは言い難い店内はほぼ満席。
雑多な客層と、従業員の間に飛び交う中国語。
ん~、さすが孤独のグルメで取り上げられただけはあるなぁ。
生ビールを飲みながら待つこと暫し、やって来ました汁なし担々麺と水餃子。
TVで見たとおり、汁なし担々麺を良くかき混ぜると、見た目はまさにナポリタン。
さてお味は?
ん~、あくまでも好みの問題だけど、汁なし担々麺はイマイチ、水餃子はイマニかなぁ?
汁なし担々麺は辛味は良いんだけど旨味が足りないし、水餃子は皮が厚くて食感が悪い。
孤独のグルメで紹介された店で初めてのハズレかも。
気を取り直して、芸劇2階の「奏」でコーヒーを一杯。
ん~、ホッとしたぁ。
第6回音楽大学オーケストラ・フェスティバル2015第1日 ― 2015年11月08日
2015年11月8日(日)@東京芸術劇場
洗足学園音楽大学ファンファーレメンバー
臼井 司(同学2年生):Fanfare for a Festival
梅田 俊明+武蔵野音楽大学
シベリウス:交響曲第2番
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武蔵野音楽大学ファンファーレメンバー
小田 実結子(同学4年生):Collage Fanfare
秋山 和慶+洗足学園音楽大学
ムソルグスキー(ラヴェル編曲):組曲「展覧会の絵」
このフェスティバル、相手校へのエールの意味を込めて競演校からファンファーレが演奏されるのが慣例。
これが実に良い!
でも、いつから学生が作曲したファンファーレを披露するようになったんだろう?
記憶が確かではないけれど、前回はプロが作曲したファンファーレだったような気がするけど…
前半はシベリウスの交響曲第2番。
ん~、フィンランド放送響で4日前に聴いたばかり。
でも、「感動が薄いなぁ~」なんてことは全くなく、実に素晴らしい演奏。
武蔵野音大の皆さん、集中力が素晴らしい。
梅田さんの指揮もいつもどおり明解。
シベリウスの曲が持つ荒涼感の表現は、もしかしたらリントゥの上を行くかも?
気になったのはメンバー構成。
教授陣やOBの方と思われる方がチラホラ。
このメンバー数ぐらい、学生さんだけで編成できなかったんだろうか?
見事な演奏が終了して、盛大な拍手。
と、第一ヴァイオリンのおじさん(教授?)がコンミスの秋山ふみさんに「はい、お辞儀して」とこっそり耳打ち。
ん~、実に微笑ましい。
後半は展覧会の絵。
こちらは、ほぼ全員が現役の洗足学園音大生みたい。
各パートとも、練習をしっかり積んできたようで良い音出してます。
実際の指揮指導は、やっぱり音大の指揮科の先生がされたのかなぁ?
秋山先生のお名前もその中にしっかりあるけど、まさか数ヶ月に及ぶと思われる練習全てを指導されたんだろうか?
それとも、プロオケみたいに3回程度の練習で本番に臨んでいるとか?
ん~、わからないけど、とにかく見事な演奏に脱帽です。
追記2:
通し券を買うと1コンサート750円!
タダ同然!
インキネンのドッペル・コンチェルト ― 2015年11月13日
2015年11月13日(金)
ピエタリ・インキネン+日本フィルハーモニー交響楽団@杉並公会堂
シベリウス:歴史的情景 第2番
バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲
Vn:扇谷 泰朋(日本フィル・ソロ・コンサートマスター)
Vn:ピエタリ・インキネン
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チャイコフスキー:交響曲第5番
~ アンコール曲 ~
シベリウス:アンダンテ・フェスティーヴォ
最初の曲はシベリウスの歴史的情景第2番。
なるほど、先週は第1番、今週は2番ですか。
シベリウスと同じフィンランド人、それもシベリウス音楽院出身のインキネン氏が振るこの曲、変な力みが一切無く、繊細かつ穏やかで心休まるもの。
お見事です、インキネン氏。
お次は待ってました、インキネン氏自ら奏でるドッペル・コンチェルト。
ステージ中央に二人のソリストが並ぶため、指揮台を撤去。
スタッフの人達も大変だ。
準備が整い、扇谷さん、インキネン氏が登場。
さて、演奏が始まるのかと思いきや、インキネン氏のマイクトークが始まった。
それによると、何と彼、12年前にヴァイオリニストとして来日したとのこと。
全く知らなかった。大変失礼しました。
演奏が始まった。
比較的スローテンポで穏やかで暖かい。
二人の掛け合いもとても自然で、ついつい聴いているこちらの顔がにやけてくる。
マスクをしていて良かった。
特に第二楽章は正に極上。
いつまでも聴いていたかった…
日フィルの弦もお見事。
1st、2stヴァイオリンはソリスト達と溶け込むように、ヴィオラ、チェロ、コントラバスはさりげなく、でもしっかりと二人をサポート。
弾いているお二人も気持ち良いだろうなぁ。
後半はチャイ5。
日フィルでチャイ5と言えば、どうしてもコバケン先生をイメージしてしまうけど、果たしてインキネン氏は日フィルをどうドライブするのだろう?
あの日本人指揮者O氏のような軟弱な演奏だけはして欲しくないなぁ。
結果は…
意外や意外、重量感のある堂々とした至極真っ当なチャイコフスキーだった。
力技でグイグイ引っ張る所もあれば、軽やかに踊るような所もあれば、しっとりと謳い上げる所もあり。
日フィルが元々持っている良さとインキネン氏の優れたタクトの相乗効果の賜と言っても良いぐらいの名演だった。
恐れ入りましたマエストロ。
追記:
この前はサントリーホールの2階末席だったので良く分からなかったけど、間近で見るとアシスタント・コンサートマスターの千葉清加さんて美人だなぁ。
第6回音楽大学オーケストラ・フェスティバル2015第2日 ― 2015年11月15日
2015年11月15日(日)@東京芸術劇場
東京藝術大学ファンファーレメンバー
藤川 大晃(同学3年生):界・響 Fanfare-SAKAHI・YURA-
下野 竜也+上野学園大学
ストラヴィンスキー:管楽器のための交響曲(1947年版)
ペルト:カントゥス ― ベンジャミン・ブリテンの思い出に
ブリテン:シンフォニア・ダ・レクイエム
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上野学園大学ファンファーレメンバー
三浦 良明(同学3年生):”群青”
山下 一史+東京藝術大学
R.シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」
現地時間13日午後10時、日本時間14日午前6時ごろ、フランスで大規模同時多発テロが発生した。
それを見越した訳でもないだろうに、前半のストラヴィンスキー、ペルト、ブリテンの鎮魂の3曲…
余りの偶然に言葉が見つからない。
後半のツァラトゥストラ。
この曲を聴いてホッとするのは初めて。
フランスでの緊急事態がそうさせるのか?
日本も、ここ芸劇も他人事じゃない。
若いと言うことは今後に可能性があるということかな? ― 2015年11月16日
2015年11月16日(月)
アンドレス・オロスコ・エストラーダ+hr交響楽団(旧フランクフルト放送交響楽団)@NHKホール
ウェーバー:歌劇「オイリアンテ」序曲
チャイコフスキー:バイオリン協奏曲(Vn:五嶋 龍)
~ アンコール曲 ~
イザイ:無伴奏バイオリンソナタ第2番から1楽章
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マーラー:交響曲第1番「巨人」
~ アンコール曲 ~
ブラームス:ハンガリー舞曲第6番
最初のオイリアンテ序曲。
ヴァイオリンは艶やかだし、ヴィオラ、チェロ、コントラバスはふくよかで厚みのある良い音出してるなぁ。
この曲、こんな良い曲だったんだ。
エストラーダ氏の指揮、まるでダンスのよう。
オケのメンバーが至って冷静なので、そのコントラストが面白い。
お次はチャイコン。
ステージ下手から五嶋さん、エストラーダ氏の順で登場。
ん~、オイリアンテの時よりも盛大な拍手。
人気があるんだなぁ、五嶋さん。
演奏が始まった。
五嶋さん、右足に体重を掛け、左足はつま先立ち。
この体勢、疲れないのかな?
演奏テクニックは流石。
余裕すら感じられる。
ただ、そのスタイルには音符を愛しむと言うより、弄んでいる感がある。
「ほら、僕上手でしょ?」と言わんばかり。
ん~、若い。
みどり姉さんはまだまだ遙か遠くだ。
後半は巨人。
木管がクリアな音を奏で、弦は流麗かつ重厚、金管には若干のミスはあったものの相当なレベルだ。
だけど、どうもしっくり来ない。
とてもインバルやヤルヴィが育て上げたオケとは思えない「まとまりの無さ」。
まだ、指揮者とオケの信頼関係が十分ではないのかなぁ?
追記:
最初の「オイリアンテ」序曲、アンコールのハンガリー舞曲第6番良かったなぁ。
オケの力かな?
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