持つべきものは同好の士 ― 2015年03月15日
平成27年3月15日(日)
アレクサンドル・ラザレフ+日本フィルハーモニー交響楽団@杉並公会堂
チャイコフスキー:バレエ音楽「眠りの森の美女」(ラザレフ版)
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ムソルグスキー=ラヴェル編:組曲「展覧会の絵」
~ アンコール曲 ~
エルガー:「子供の魔法の杖」より第6曲「野生の熊」
時刻は午後2時50分。
何とかギリギリで杉並公会堂に到着。
エスカレーターを上ると、そこに当日券売り場が…
係の女性がシートマップを見せてくれる。
と、まだB席3,000円が残っているじゃないですか。
ステージ裏だけど、安いし、ラザレフの表情も見られるし、これに決定!
午後3時の開演時刻。
おや?
ラザレフが女性の通訳を連れてステージに現れた。
なるほど、開演時刻を迎えてからのプレトークですか。
「ムソルグスキーやキュイはチャイコフスキーのことを認めていなかった」とか、「バレエ音楽の2/3は跳んだり跳ねたり用。今日は残り1/3のまともな部分をやります。」とか、延々15分もレクチャーが…
前の席に座っている5~6歳の女の子、退屈そう。
懇切丁寧なプレトークが終わり、ようやく演奏開始。
前半はチャイコフスキーの「眠りの森の美女」。
ラザレフがプレトークで言っていたけど、確かに「白鳥の湖」の方が有名かも知れない。
でも、こうやってラザレフのダイジェスト版を聴いてみると、「眠りの森の美女」にも良い曲がちりばめられていることに気付かされる。
さすが1/3。「バレエも観てみたい」と思わせるほどの名演だ。
後半は「展覧会の絵」。
いやはや、出だしのトランペットを聴いただけで鳥肌が…
何度も聴いているはずなのに、この感動は何だろう?
ん~、トランペットだけじゃない。
他の金管も精度が高い!
いやいや、金管だけじゃない。
木管も打楽器も弦も、全てがパーフェクト。
オケの皆さんは常に真剣に演奏しているんだろうけど、それにしても今日の演奏はレベルが高い。
やっぱり、指揮者次第でオケから引き出される音って実際違うんだよなぁ。
演奏が終わり、盛大な拍手とブラボー。
ラザレフは「今回の名演はオケのメンバーのお陰」と身振り手振りで何度も表現。
ん~、実に謙虚。
そしてアンコール曲。
ラザレフは正面を向いて「ヤセイノクマ」と3~4回ご発声。
いやいや、5回かな?
何ともチャーミングなマエストロです。
いや~、やっぱり持つべきものは同好の士。
MOKU_NAOさん、貴重な情報をありがとうございました。
お陰様で良い日曜日になりました。
名曲喫茶「バロック」でマッタリしていたら… ― 2015年03月15日
平成27年3月15日(日)
明日月曜日が確定申告の最終日。
それに間に合わせるため、昨日の土曜日はほぼ一日かかりっきりで書類作成に没頭。
お陰で今日日曜日は一日フリータイム。
ぼんやりとテレビを眺めつつ遅めの朝食を済ませ、吉祥寺まで行くことに…
時刻は午前11時ちょっと前。
電車で行くか、チャリで行くか迷ったけど、結局「徒歩」を選択。
1時間ほど歩いて12時2分に名曲喫茶「バロック」に到着。
開店2分後なので他にお客さんはいない。
絶好のチャンスなのでブルックナーの9番があるか所蔵レコードリストを確認。
ところが、8番まではあるものの9番はない。
諦めきれず(亡くなった店主の)奥さんにリスト外のブル9があるか尋ねてみると、結果は「なし」。
結局、ブラームスのダブル・コンチェルトをリクエスト。
指揮はジョージ・セル、オケはクリーヴランド管弦楽団、ヴァイオリンはダヴィッド・オイストラフ、チェロはムスティスラフ・ロストロポーヴィチ!
何とまあ豪華メンバーなこと。
LPだとそれほど魅力的な響きではないけれど、実際生で聴いたら凄いんだろうなぁ~
どこかにタイムマシン落ちてないかなぁ?
ブラームスが終わり周りを見渡すと、いつの間にかお客さんが二人増えていた。
そのどちらのリクエストなのかは分からないけど、次の曲はシューマンのピアノ・コンチェルト。
曲そのものはとてもポピュラーだけど、ソリストがバックハウス。
さらに指揮者がヴァントでオケがウィーン・フィル。
ん~、何だかお尻がムズムズする組み合わせだなぁ~
いえいえ、聴いてみると何とも心地良い。
バックハウスもこんな「まろやかな」な演奏をするとは知りませんでした。
ヴァントのタクトも軽快!
良い意味で予想を裏切ってくれてありがとうございます。
時刻はもうすぐ午後2時。
もうちょっと居座ろうと思っていたところに、Twitterから次のような情報が…
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都内近郊の方、お時間あるなら杉並公会堂へラザレフさん日フィルを聴きに行きましょう♬
当日券ありますよ〜
S席でも5000円ですから、かなりお得です♬
開演15時からですからまだ間に合います♬
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これは行くしかないでしょう!
料金を支払い、バロックを出る。
でも、ちょっと小腹が空いているので寄り道して「戎ビアホール」へ。
簡単な肴と銀盤の純米吟醸を注文。
ん~、日本酒って旨いなぁ~
でも今日は時間がないので一杯で終了なのです。
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