新ヤマカズのマーラー5番2016年02月27日





今日は新ヤマカズのマーラー5番。
その前に、名曲喫茶「ライオン」に寄り道。
階段を上がり、ドラマ「相棒」でヤミ金社長が座っていた席へ。
モーツァルトのレクイエムが流れているけど、誰の指揮だろう?


平成28年2月27日(土)
山田 和樹+日本フィルハーモニー交響楽団@オーチャードホール

武満徹:ア・ストリング・アラウンド・オータム
(ヴィオラ:赤坂 智子)
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マーラー:交響曲第5番

前半は武満。
プレトークでマエストロいわく「たゆたう」感じ。
正にそれ!
この武満ワールドに身を委ねることの何と幸せなことか。
ヴィオラの赤坂さん、お初だったけどお上手なこと。
今度はバロックや古典あたりを聴いてみたいな。

後半はマーラー5番。

結果は…

オケは良かった。
チェロやヴィオラを始めとする弦、トロンボーンを始めとする金管、フルートを始めとする木管、ティンパニーを始めとする打楽器、皆ハイレベル。
ホルンが若干不安定だったけど、許容範囲。

問題は指揮。
第1、第2楽章は「おっ、さすが新ヤマカズ!」と思わせるものが随所にあった。
音の薄い部分でも、ことさら主旋律を強調することなく、楽器間の会話を十分にさせて進めて行く。
特に内声を十分に機能させている点はさすが。
今回のマーラー・ツィクルス第2期のテーマ「深化」をまさに具現化できていたように思う。

しかし、第3楽章。
マエストロも言っていたとおり、この5番の中では最も長く、かつ重要な折り返し地点となる楽章。
ここで、指揮に迷いがあったのか、どっちに進んで良いのか分からなくなってしまった感じ。
聴いているこちらが気分的に迷子になってしまい、おしりがむず痒い。

第4楽章アダージェット。
これまた、チャレンジングなことに超スローテンポ。
日フィルの弦が精一杯頑張った。
でも、さすがにここまで遅いと若干の失速感は否めず。

最終楽章を何とか綺麗にまとめ上げたものの、全体を遠目で眺めてみると、何とも収まりの悪い絵画と言うのか、安定が悪い壺と言うのか、ちぐはぐなものになってしまったように感じられた。

ん~、天下の新ヤマカズに激励の「喝!」。

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