バレンボイムのブルックナー第6番2016年02月15日



〈ブルックナー交響曲ツィクルス6〉
2016年2月15日(月)
ダニエル・バレンボイム(Cond,Pf)+ベルリン国立歌劇場管弦楽団@サントリーホール

モーツァルト: ピアノ協奏曲第22番
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ブルックナー: 交響曲第6番 ノヴァーク版


昨日の5番。
メジャーな曲、そして日曜日の昼下がりにも係わらずお客さんの入りが芳しくなかった。
今日は6番。
5番ほどメジャーではないし月曜日なのでなおさら入りは良くないだろうと思っていたら、意外や意外、6割程度は席が埋まっている。

前半はモーツァルトのピアノ協奏曲第22番。
バレンボイムのピアノは可憐で小粋。
イメージカラーは淡いオレンジ色と言ったところか?
オケも相変わらず調子が良い。
弦や木管を中心としたバレンボイムとの掛け合いはもはや名人芸。

中休み。
2階から1階に降り、出入口付近でツイートをチェック。
ふと、スマホから目を離し、目の前に立っている人を見てみると、何とパーヴォ・ヤルヴィ氏!
あれっ?、今回2回目のご来場じゃないですか。

後半はブルックナーの交響曲第6番。
今日は昨日の5番と違い、倍管じゃないんだ。
コンマスは初顔、ヤンケは降り番らしく姿が見えない。
あっ!
一昨日のロマンティックで調子が悪かったホルンの兄ちゃんがいるぞ。

結果は…

何が良かったって、まずはオーボエ。
存在感が半端じゃない。
誰なんだこの女性奏者は?
プログラムに情報あったかな?

そして、フルートは前期交響曲でトップを務めたおじさんが返り咲き、見事な演奏を披露。
やっぱりSKBのフルートはこの人で決まり!

そして、ロマンティックで調子の悪かったホルンの兄ちゃん、今日はお見事でした。


今回の6番。
マエストロは5番の時のようにオケを極限までドライブすることはなく、じっくり聴かせる作戦をとった模様。

確かに、「重厚な5番」からこの6番、そして「癒やしの7番」への流れを考えると大いに納得できる。
でも、どうなんだろう?
この6番しか聴く機会がない人は、ショルティばりの金管の咆哮を堪能したかったんじゃないのかなぁ?


追記:
今回のブルックナー・チクルス。
ブルックナー連峰の縦走も、中盤の最大の難所を乗り切った感あり。
お見事です、マエストロ!

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