バレンボイムのブルックナー第7番2016年02月16日



〈ブルックナー交響曲ツィクルス7〉
2016年2月16日(火)
ダニエル・バレンボイム+ベルリン国立歌劇場管弦楽団@サントリーホール

ブルックナー: 交響曲第7番 ノヴァーク版


いよいよブルックナー交響曲ツィクルスも後半戦。
今日は交響曲第7番。
この癒やしの交響曲をマエストロはどう表現してくれるのでしょう?

今日のコンマスは前期三大交響曲でコンマスを務めたおじさんが復帰。
安定感抜群。
ヤンケは今日も姿が見えない。

昨日の6番まではP席からの鑑賞だったので、オケのメンバーが良く見渡せたけれど、今日は正面席。
なので、木管や金管のメンバーの様子が分からない。
音響的には抜群だけど、指揮者と奏者の駆け引きを目の当たりにしたいのなら、やっぱりP席だよなぁ。安いし。

演奏が始まった。
弦が相変わらず良い。
特に、ヴィオラとチェロは聴かせるなぁ。
中音域がしっかりすると、曲全体の奥行きが変わってくるような気がする。

第2楽章。
本当はシンバルやトライアングルがないハース版の方が好みだけれど、致し方なし。
その鳴り物。
バレンボイムのタクトはとても控えめ。
突き刺さる感じは一切なく、とても心地よい。
素晴らしい!

第3楽章。
トランペットが珍しくひっくり返ってしまったけど、たまには仕方ないこと。
それよりも前半、弦のアンサンブルが今一つチャーミングに聞こえてこなかった。
決してまとまっていないとか、汚いとか、テンポが変と言うことはないけれど、どうもバレンボイムの魂が入っていないような気がした。
そう感じたのは自分だけだろうか?

最終楽章。
金管群、素晴らしい!
弦も木管も打楽器も気持ちが入っている。
そして終盤、最高潮に達した後のゲネラル・パウゼ。
呼吸ができない。一体いつまで続くんだ。
お願いです、早く次の音を聴かせてくださいマエストロ。


最後の一音が鳴り響き、マエストロの腕が降ろされた。
無音の時間が10秒弱。
素晴らしい!
今回のツィクルス、本当に客層が良いなぁ。


追記:
残すところ8番と9番のみ。
金曜日が待ち遠しい。
木曜日のミューザ川崎に行ける人が羨ましい。

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