ハイティンク来日公演その2-プログラムB2015年09月30日




2015年9月30日(水)
ベルナルト・ハイティンク+ロンドン交響楽団@ミューザ川崎シンフォニーホール


モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番(Pf:マレイ・ペライア)
--------------------
ブルックナー:交響曲第7番(ノヴァーク版)


今回のハイティンクの来日で一番聴きたかった曲が今日後半に演奏されるブルックナーの7番。
一番聴きたかったと言う割には一番安い席を購入した自分を悔やみつつ、午後5時30分には川崎駅に到着。
開演まで1時間30分もあるので、ミューザのレストランエリアをウロウロ。
本当はスシローに行きたかったけれど、35分待ちでは話にならないのでアベレージヒッターのサイゼリアへ。
ビール、白ワインなどを頂いていたら良い時間になってきました。

開演は午後7時。
その10分前には自分の席に到着。
今日の席は3階のRA1列13番9,000円也。
前方に障害物が無いのでステージをストレス無く見下ろせる絶好のロケーション。
と、一昨日サントリーホールの最前列にいた件のサスペンダーおじさんが今日もここミューザの正面最前列にいるじゃないですか!

前半は一昨日と同じモーツァルトのピアノ協奏曲。
おやっ!
出だしから響きが違うじゃないですか!
音が活き活きしているというのか、色が濃いと言うのか、力があると言うのか、とにかくサントリーホールで聴いた演奏とは全く違って繊細で響きが芳醇。
一昨日と今日とで演奏技術が格段に進歩した訳はないので、響きが違うと言うことはホール自体か座っている席のロケーションのせいと言うことになる。
まさか、サントリーホールの1階席がミューザの3階席に負けるとは…
因みに音響設計はどちらも同じ「永田音響設計」。

後半はいよいよブルックナーの7番。
ハイティンクのタクトは、想像していたものに比べると少しだけハイテンポ。
そして、最も特徴的なのはデュナーミク。
具体的には、クレッシェンドで表情付けするのではなく、ディミヌエンドを丁寧に表現することで音に深みを与えるとでも言えば良いんだろうか?

それで合点がいったのが一昨日の演奏。
音を絞ることで色合いを出そうすれば、聞こえの悪い席で聴く演奏に良い印象を持つ訳がない。
良席、悪席の比率が各々のホールでどれだけ違うのかは知らないけれど、もしこの仮説が当たっているとしたら、今回のハイティンクの評価は前回に比べると悪い結果になってしまう恐れが高い気がする。
今日のミューザは恐らく良席の方が多いだろうけど、明日はNHKホール。
ん~、ほぼ絶望的だよなぁ。

カウンター カウンター