また塩ラーメンに戻ってしまった2015年09月20日




2015年9月20日(日)
尾高 忠明+読売日本交響楽団@東京芸術劇場

リャードフ:魔法にかけられた湖
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 第5番「トルコ風」(Vn:諏訪内 晶子)
 ~ アンコール曲 ~
 バッハ:無伴奏パルティータ第3番~ルール

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チャイコフスキー:交響曲 第4番
 ~ アンコール曲 ~
 チャイコフスキー:弦楽のためのエレジー~イワン・サマーリンの思い出


パンフレットによると、魔法にかけられた湖は「絶えず変化する静けさ」だとリャードフ自らがそう言ったらしい。
なるほどそのとおり。
元来、尾高ちゃんのタクトは余計なデコレーションが無いあっさり系。
この曲の持つ微妙な濃淡を上手に表現できる尾高ちゃんって、やっぱり凄いよなぁ。

お次のモーツァルトも大人しめの曲調。
いやはや、今日の読響は弦が絶好調!
比較的小編成なことも功を奏し、一糸乱れぬその演奏が諏訪内さんの淡々とした内省的な表現を見事にサポート。
プロ対プロの見事なかけひきに脱帽です。
アンコールのバッハも素晴らしかった。

後半はメインディッシュのチャイ4。
前半が比較的大人しめだったので、それとのコントラストが楽しめるんだろうなぁと勝手な想像をしていたけど、結果は残念ながら違っていた。

と言うより、尾高ちゃんはチャイコフスキーもリャードフやモーツァルトと同じトーンでまとめることに成功した言うべきなんだろうなぁ。
前半が塩ラーメンだったから、後半は醤油系が良かったんだけど、贅沢な注文なんだろうなぁ。

追記:
アンコールの「イワン・サマーリンの思い出」も上質な塩ラーメンだった…

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