河村尚子さんのプロコフィエフ、最高です! ― 2015年03月22日
平成27年3月22日(日)
大友 直人+群馬交響楽団@すみだトリフォニーホール
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番(Pf:河村 尚子)
~ アンコール曲 ~
ショパン:マズルカ イ短調 作品17-4
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マーラー:交響曲第1番「巨人」
ここに来たのは何年ぶりだろう?
恐らく、約2年前のフランス・ブリュッヘン+新日本フィル以来だと思う。
今回のお目当てはプロコフィエフのピアノコンチェルト。
この名曲かつ難曲を河村さんがどう料理してくれるかとても楽しみです。
…
結果は予想に違わず素晴らしいものでした。
時に繊細、時に豪快。
今回聴いた席は3階の末席。
それでも、彼女の気迫がひしひしと伝わって来ます。
問題は指揮と演奏。
第一楽章こそ色鮮やかで景色が目に浮かんでくる程の名演だったものの、第二楽章のシンコペーションでは河村さんと微妙に息が合っていないし、第三楽章の前半は面白みが全くない無味乾燥なもの。
何でこんなにつまらない指揮ができるのか、理解に苦しみます。
群響の演奏はと言うと、金管、特にホルンが安定性に欠け、せっかくの河村さんの名演にケチを付ける形に…
ん~、ちょっと残念な前半だったけど、アンコールのショパンが良かったから、まあ良いか。
後半はマーラーの巨人。
第二、第三楽章は極上の美しさをたたえ、最終楽章ではそれに揺るぎない推進力が加わり、まさに大友サウンド全開!
スタイリッシュな指揮をさせたら、日本国内では大友さんの右に出る者はいないんじゃないだろうか?
ただし、問題は第一楽章。
若干遅めのテンポは良いとしても、一音一音にテンポに見合うだけのエネルギーが不足しているため、まるで失速寸前の飛行機に乗っている様な不快感が最後まで拭えなかった。
今回のコンサート。
主目的がプロコフィエフだったので、河村さんの演奏には大満足だったけど、もうちょっと廻りがしっかりしてくれないと締まらないよなぁ。
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