マーラーには「アク」と「凄味」が必要です ― 2014年11月14日
平成26年11月14日(金)
ピエタリ・インキネン+日本フィルハーモニー交響楽団@サントリーホール
シベリウス:交響詩「大洋の女神」
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マーラー:交響曲第7番「夜の歌」
今日の東京は肌寒かった。
仕事を定時で終え、サントリーホールに向かう。
サントリーホール前のオーバカナルに到着。さっそくギネスを注文。
屋外席にはいつの間にやら大型ストーブが設置されていた。
チョット暑いな。
前半はシベリウス。
大洋の女神?
聴くのは始めて、どんな曲なんだろう?
ん~、大海原を船で航海しているようなイメージ。
時に穏やかに、時に嵐がやってきて、時に日が差して…
初めて聴く身での発言は慎むべきかも知れないけど、恐れずに物申せば「つまらない曲」だった。
むしろ、マーラーの7番だけで良かったんではないだろうか?
演奏時間は約10分。
で、いきなり15分の休憩時間へ。
「大洋の女神」はもしかしたらサントリーホールのホワイエの収益アップのため?
後半はマーラーの交響曲第7番「夜の歌」。
第ニ楽章から第四楽章のまとめ方は流石インキネン。
音が薄いのに、表現豊かに日フィルをドライブ。
やっぱり並みの指揮者じゃない。
だけど、肝心の第一と最終楽章が今一つ。
表情に乏しく心に響いてこない。
小綺麗にまとまってしまって、ダイナミックさがほぼ皆無。
金管(特にトランペット)の調子も今一つで、収まりも悪い。
アバドやギーレンの持つ「アク」や「凄味」が大好きな者としては、はっきり言って物足りなかった。
日フィルの皆さんはどうだったんだろう?
「やりきったぁ~」って感じただろうか?
今回のタクトが、もしコバケンだったらどうだったんだろう?
あ~、何だか「もやもや」するなぁ~
(追記)
ミヒャエル・ギーレン氏が健康上の理由で指揮活動からの引退を表明されたとのこと。
とても残念です。
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