皇后陛下ご来場2015年04月18日



2015年4月18日(土)
大野 和士+東京都交響楽団@サントリーホール

ウェーバー:歌劇「オイリアンテ」序曲
ショパン:ピアノ協奏曲第2番(Pf:小山 実稚恵)

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ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番(Pf:小山 実稚恵)
 ~ アンコール曲 ~
 ドビュッシー:「小組曲」から第1曲「小舟にて」(大野 和士、小山 実稚恵連弾)

今年は小山さんのデビュー30周年。
11月5日公演との2公演セット券を購入しているので、その発券手続きのためにいつもより早めに到着。
いやいや、早めに来て良かった。
発券手続きを待つ人が多いこと多いこと。

それにしても手際が悪い。
一人ずつ確認しながら引換証とチケットを交換するものだから、中々はかどらない。
結局、15分ほど待たされてようやくチケットをゲット。
何でこんな回りくどい方法にしたんだろう?
もっと効率的な方法はなかったんだろうか?

ウェーバーの後は、いよいよショパンのピアノ協奏曲第2番。
大野さんを従えて、白いロングドレスで登場。
キビキビとした歩き方はいつもどおり。

小山さんの演奏、しなやかで暖かい。
いや~っ、弱音部の透明感、聴かせるなぁ~
こんなに美しいピアノ、聴いたことがない。

オケとピアノの掛け合いも絶妙。
大野さんと小山さん、そんなに何回も音合わせしていないだろうに、何でこんなに息がぴったり合うんだろう?

大満足の前半が終わり、後半開始を待っていると何やらRBブロックが騒がしい。
十数人のカメラクルーが誰かの登場を待っている。
と、そこに何と皇后陛下がご登場!
会場全体から大きな拍手が湧き起こる中、ゆっくりとご着席。
どんな経緯なのかは知らないけれど、小山さんのピアノを聴きに来られたことは間違いない。
さすが小山さん。
一気に会場の熱気が高まってきた。

と、そこにワインレッドのドレスに着替えた小山さんが登場。
皇后様も大きな拍手。
会場が更にヒートアップ。

小山さんのラフマニノフ。
前半のショパンとはアプローチを変え、美しさの中にも硬質で凛とした表情をのぞかせる。
さすが小山さん、上手いなぁ~

去年の1月に小山さんが弾いたラフマニノフの3番は、もっと攻撃的で聴き手に緊張を強いるものだったけど、今回の演奏はそれに比べるとかなり穏やか。
大野さんのタクトも影響しているんだろうけど、今回は正に大人のラフマニノフ。
いや~、実に素晴らしい!

最終楽章の最後の一音が響き終わるや否や盛大な拍手と歓喜のブラボー。
皇后様も嬉しそうに拍手をされている。
見ているこちらまで幸せな気分。

アンコールは大野さんと小山さんの連弾で、ドビュッシーの「小組曲」から第1曲「小舟にて」。
仲良し兄妹みたいで何とも微笑ましい。

演奏が終わっても会場の熱気は冷めやらず、鳴り止まない拍手に小山さん、大野さんは何度もステージと袖を行ったり来たり。
10回以上も呼び出された後に、ようやく拍手が鳴り止んだ。

そして、今度は皇后様が退席される番になり、またまた盛大な拍手。

この素晴らしい時間を共有できて、心から感謝致します。
ありがとうございました。


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