中村紘子、復活!2016年05月04日





2016年5月4日(水)
飯森 範親+東京交響楽団@オリンパスホール八王子

モーツァルト:交響曲 第5番
モーツァルト:ピアノ協奏曲 第24番(Pf:中村 紘子)
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ベルリオーズ:幻想交響曲

最初の曲はモーツァルトの交響曲第5番。
何と、モーツァルト9歳の時の作品。
嫌になるほどしかっりした曲。
なんでこんな天才が生まれたんだろう?

そして、今日一番のお目当ては中村紘子さん奏でるモーツァルトのピアノ協奏曲。
「病を得てそれを克服」と一言で言うのは簡単だけど、ご本人ご家族がどれだけの思いで過ごされてきたかを想像すると言葉が無い。

彼女の演奏を聴くのは約4年ぶり。
その時の演奏は、お世辞にも素晴らしいとは言いがたいものだったけど、今回は大いに期待して良いと思う。

結果は…

トリハダもの。
一音一音を愛しむように、優しく、軽やかに、語りかけるような演奏。
東響の木管女子4人組もナイスアシスト。
いつも思うことだけど、東響は他のオケに比べて女性比率が高いし、演奏も盤石。
世界に誇っても良いと言ったら言い過ぎかな?

後半は幻想交響曲。
残念ながら、こちらはモーツァルトに比べると特筆すべきものがなかった。
各楽章の彩りの違いをもう少しはっきり描いてくれたら、もっと幻想らしくなったと思ったのは自分だけかなぁ?

追記:
初めてのオリンパスホール八王子。
ふくよかな響きに馴染みがあるなと思って調べてみたら、やはり永田音響設計によるもの。
ただし、ミューザ川崎やサントリーホールに比べると若干音がぼやけ気味かな?

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