ブルックナーの上手い指揮者とオケ ― 2015年10月07日
児玉 宏+大阪交響楽団@東京オペラシティ
リスト:交響詩「オルフェウス」
ワーグナー:ファウスト序曲
------------------------
ブルックナー:交響曲第9番
前半はリストの交響詩オルフェウスと、ワーグナーのファウスト序曲。
前者がいわゆるアメリカ式配置(+指揮者の前にハープ2台)、後者がいわゆるドイツ式配置。
舞台上手手前が前者ではチェロ、後者ではヴィオラ。
オルフェウスではチェロのソロがあるからアメリカ式にしたのかな?
大阪交響楽団の演奏は、決して雄弁ではないけど真面目で素朴。
後半にも期待が持てます。
さて、後半はメインディッシュのブル9。
結果は…
前半の抑えめの演奏と打って変わって凄まじい大音量!
金管の迫力は時に度が過ぎるほど。こりゃ凄い。
一方、緩徐部は淡々と穏やかに敬虔に。
まさか、これほどブルックナーをブルックナーらしく振ってくれるとは…
大響も、感情に走ることなく、けれども内に熱い情熱を秘めて児玉さんに追従。
今日の席は前から7列目の中央なので、その心地良い緊張感がひしひしと伝わってくる。
敢えて難癖をつけるとしたら、弱音部になると金管、木管の演奏がやや精度が落ち不安定なること。
とは言っても、十分許容範囲内。
これだけブルックナーを真っ当に演奏してくれるとは、全くの想像外。
大変失礼しました。
追記:
今日のコンサートは、文化庁芸術祭主催公演「アジア オーケストラ ウィーク 2015」と冠されたもの。
助成金が出ているのか、S席でも3,100円。
いやぁ~、お得お得。
コメント
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://mac.asablo.jp/blog/2015/10/07/7834183/tb
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。