献花2014年06月01日

今年1月に愛犬が死んではや4ヶ月半。 
当時お墓に植えたパンジー、随分頑張ってくれたけど流石に限界。 
と言うことで、暑かったけど植え替えを決行。 

今回僕は傍観者。長男坊が作業を担当。 
家族の中で、愛犬が息を引き取るその瞬間に立ち会ったのは彼一人。 
悲しいけれど貴重な経験をした彼。少し大人になったように思えます。 

しかし、思い出しました。 
彼は中学生時代、美術の成績が5段階で2だったことを… 
一生懸命植えてくれたけど、何とも「アンバランスがとれている」微妙な配置。 

でも、気にする必要はないよ。 
気持ちがあれば、必ず相手に伝わるはずだから…



ヤニック・ネゼ=セガン+フィラデルフィア管弦楽団@サントリーホール2014年06月02日

6月2日(月)
ヤニック・ネゼ=セガン+フィラデルフィア管弦楽団@サントリーホール

チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
(Vn:諏訪内晶子) 
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チャイコフスキー:交響曲第6番 

前半はチャイコン。 
諏訪内さんはやっぱり流石です。 
感情に走ることなく、かと言って単調でもなく、骨太で堂々たる演奏でした。 
反面、セガンのタクトは些か一本調子でした。 
ソリストの単なる伴奏みたいな、あまり魅力のあるタクトではありませんでした。 

後半は、「悲愴」。 
チャイコンとは違って、余裕綽々、自信満々のタクトでした。 
フィラデルフィア管弦楽団もセガンのタクトに渾身の演奏で追従していました。 
その演奏には、若干のほころびはあったものの、あくまでも許容範囲。 
残念だったのはフライング気味の拍手があったことです。 
あれでは折角の余韻が台無しです。 

「悲愴」終演後、セガンは真っ先にコントラバスのところに向かい硬い握手をしていました。 
これだけでも珍しい光景なのに、更に驚いたのは、メンバー全員が客席に向かってお辞儀した後、全員が回れ右してP席の聴衆にもお辞儀したことです。 
誰のアイデアか知らないけれど素晴らしいアイデアです。


フィラデルフィア管弦楽団2日目2014年06月03日

6月2日(火) ヤニック・ネゼ=セガン+フィラデルフィア管弦楽団@サントリーホール

モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」 
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マーラー:交響曲第1番「巨人」 
  ~ アンコール曲 ~
 バッハ(ストコフスキー編曲) 小フーガ ト短調

前半は「ジュピター」。 
流麗で色鮮やかな、まさにフィラデルフィア・サウンド! 
セガンは、昨日にも増して指揮台の上で大暴れ。 

後半は「巨人」。 
オケの人数が前半から一気に倍増。 
さらに、昨日はなかったマイクやカメラがあるもんだから、ステージの上はチョット窮屈そう。 
演奏の方は前半にも増してノリノリ! 
疲れが吹っ飛ぶ大名演でした。 

ところで、昨日はほぼ満席だったのに、今日は三分の二程度。 
何か理由があるのだろうか?


レクイエム2014年06月12日

2014年6月12日(木)
パオロ・カリニャーニ+読売日本交響楽団@サントリーホール 

ソプラノ:並河 寿美、メゾ・ソプラノ:清水 華澄、テノール:岡田 尚之、バス:妻屋 秀和 
合唱:新国立劇場合唱団、合唱指揮:三澤 洋史 


ヴェルディ:レクイエム 

係の女性から今日のプログラムを受け取ると、その中に読響の名誉指揮者ブルゴス氏が昨日11日にスペインで逝去されたとの訃報が。 
今日のコンサート、本当の意味でのレクイエムになってしまいました。 

個人的には「歌付き」の曲は滅多に聴きません。 
なぜなら、言葉が耳に入ってくると、どうしてもその意味を解釈しようと頭を働かせてしまうから。 
英語だってほとんど聞き取れないないのに、今回はラテン語。 
分かる訳がありません。 

でも、そんなことはどうでも良く、理屈抜きに凄かった! 
「怒りの日」の大合唱、いやはや全身が総毛立ちました。 

ソリスト達もお上手。 
オケの大音量にちっとも負けていません。 
特にメゾ・ソプラノの清水華澄さん。 
しびれました! 


カリニャーニのタクトが止まり、その後、1分にも及ぶ無音の世界。 
そう、ブルゴス氏への哀悼の意を指揮者、演奏者、そして聴衆のみんなで… 

こういうコンサートがあるから、クラシック好きは止められません。 



持つべきものは…2014年06月16日

何と言ったら良いのか、件の札幌の社長さんがワインを送ってきてくれました。 
本当にありがとうございます。 

節操のない自分としては我慢ができるはずもなく、さっそく一本空けてしましました。 

この白ワイン、アルコール度数は決して高くないのですが、香り高いことと、何よりブドウの味がしっかり感じられてすばらしいの一言です。 

酒が飲める体質でよかったです。 
あ~、幸せ!



ヴァレリー・アファナシエフ2014年06月20日

2014年6月20日(金)
円光寺 雅彦+読売日本交響楽団@サントリーホール 

モーツァルト:歌劇「後宮からの誘拐」序曲 
モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番「ジュノム」 
(Pf:ヴァレリー・アファナシエフ) 
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モーツァルト:ピアノ協奏曲第27番  
(Pf:ヴァレリー・アファナシエフ) 
モーツァルト:交響曲第31番「パリ」 

全てモーツァルトと言う意欲的なプログラム。 
また、休憩をはさんでピアノコンチェルトが2曲と言うのもかなり珍しいパターン。 

最初の「後宮からの誘拐」序曲。 
いつも以上に澄んだハーモニーを奏でる読響の弦楽陣。 
今後の展開に期待が持てます。 

お次はピアノ協奏曲。 
アファナシエフは、その巨体と悪人ヅラからは想像できない繊細かつシャイな演奏家。 
大きな手をしなやかに躍動させ、情感豊かに、でも冷静に歩を進めます。 

一方、円光寺のタクトはと言うと、いささか単調。 
アファナシエフの表情豊かな演奏を引き立てるためなのか、オケに対しては表情に乏しい単調なリード。 
いくら何でも、チョット地味過ぎやしませんか? 

最後の 交響曲第31番「パリ」は今までと比べて表情豊か。 
最初からこうだった良かったのにと思うのは僕だけだろうか? 


クラシカル・プレイヤーズ東京2014年06月21日

2014年6月21日(土)
有田 正広+クラシカル・プレイヤーズ東京@東京芸術劇場

メンデルスゾーン:「夏の夜の夢」序曲
モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番
(fp:仲道 郁代)
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シューベルト:交響曲第7番「未完成」
  ~ アンコール曲 ~
 シューベルト:劇付随音楽「キプロスの女王ロザムンデ」より「第3幕間奏曲」

冒頭の「夏の夜の夢」序曲から引き込まれます。
恐ろしいほどの透明度です。
有田氏の情熱は本物です。

さらに、仲道さんが加わってのモーツァルト。
現代のピアノだと、どうしても耳に刺さる感じがあるところを、フォルテピアノは見事にそれを回避できてしまう…
オリジナル楽器が見直される理由も分かる気がします。

シューベルトの未完成。
お見事の一言です。
これだけ「ベタ」な名曲でも、聴き手に新たな感動を与えられるクラシカル・プレイヤーズ東京に拍手を送りたい心境です。

今回のコンサート。
聴いた瞬間より、後になればなるほど余韻が増してくるすばらしい演奏でした。

良い週末になりました。



日フィルのマーラ「悲劇的」2014年06月28日

ピエタリ・インキネン+日本フィルハーモニー交響楽団@サントリーホール

シベリウス:交響詩「夜の騎行と日の出」
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マーラー:交響曲第6番「悲劇的」

インキネンの指揮には極端なデュナーミクやアゴーギグは全くなし。
なので、勝負は全体の構成力。
いやはや、今思い起こしてもすばらしいの一言。
それだけではなく、いわゆる「つなぎ」の部分にも細かい彩りが加えられていて、脱帽ものです。

それにも増して、今日の日フィルは神がかり的。
木管、金管を初めとして全員がほぼノーミス。
それは良くあることとしても、80人規模の音がこれほど濁りなくハモるのはまずないんじゃないでしょうか?

今日の席はP席。
なので、演奏者の譜面が良く見えます。
主席オーボエや主席トランペットのそれには、要所要所に注意点が赤書きされています。
何となく微笑ましい光景です。

このところの日フィルは、某N響のように良い時と悪い時があるように思えますが、今日は「当たり」でした。
次も当たりだと良いんですが…


アバドのブルックナー9番2014年06月29日

今日、TOWER RECORDから予約していたCDが郵送されてきた。 
クラウディオ・アバドの最後の録音、ブルックナーの交響曲第9番。 
オケはルツェルン祝祭管弦楽団。 

このアバドのブル9、本当は去年の10月15日にサントリーホールで聴く予定だったもの。 
清水の舞台から飛び降りるつもりでA席大枚36,000円を支払ったものの、ご本人の体調不良で残念ながら来日がキャンセルされてしまって結局聴けなかったけど… 

さて、実際このCDを聴いてみると、至って王道を行く演奏。 
一部ネットの記事では、アバドの体調不良をルツェルン祝祭管のメンバーが気遣って云々…と、かなりナーバスな表現もあって「大丈夫かなぁ」と思っていたけれど、杞憂に終わって何よりです。 

でも、返す返すも、サントリーホールで聴きたかったなぁ。 


カウンター カウンター