6年ぶりのスクロヴァ翁のブル82016年01月23日




2016年1月23日(日)
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ+読売日本交響楽団@東京オペラシティ

ブルックナー:交響曲第8番

スクロヴァ翁は1923年10月生まれの御年92歳。
前回、マエストロがブル8を読響で振ったのは2010年3月。
ブル8に限定しないと、読響を直近で振ったのは2014年10月。
(演目:ブルックナー交響曲第0番、ベートーヴェン交響曲第7番)

午後2時を過ぎ、ステージ下手からマエストロが登場。
前回2014年の時よりも歩みは更に遅く、背中もより丸くなっている。

ゆっくりと指揮台に上がり観客と正対。
すると、まるで演奏が終わった直後のような盛大な拍手。
会場のボルテージが一気に上昇した。

第一楽章が始まった。
指揮台の上に椅子は無い。
それどころか、マエストロの指揮は力強く、明快で迷いがない。
こんな指揮をされると、弾き手は気が抜けないだろうなぁ。

その弾き手はと言えば、弦と木管が特に素晴らしい。
音の一粒一粒が際だっているし、力強く重みがあるだけでなく、艶やかかつ華やか。
スクロヴァ翁のタクトがそうさせるのか、弾き手の気合いが普段と違うのか、はたまた聴いている席が良いのかは分からないけど、いずれにせよ背筋が伸びる思い。
ホルンに安定感がないのが玉にきず。

一昨日の芸劇でもそうだったらしいけれど、ここオペラシティでも第一楽章第二楽章間をアタッカで演奏。
しかし、楽章間の咳払いやその他の雑音の多いこと多いこと。
少しは指揮者の挙動を見て欲しいなぁ。

第二楽章も良かったけれど、やはり圧巻は第三楽章。
マエストロのブル8は平均と比べると若干早め。(特に第一楽章と第四楽章)
それは、2010年の演奏でも今回の演奏でも基本的には変わらない。
でも、この第三楽章ではヴァント翁や朝比奈翁の如く終始インテンポに徹し、まるでマエストロがこの曲を通して淡々と神と会話しているかのよう。
聴いているこちらは、ただただ頭を垂れるしかない。
仮に自分が92歳まで生き存えたとしても、この極みに達することはできないだろうなぁ。

最終楽章が始まってしまった。
嫌だ、もうすぐ終わってしまう。
いつまでも聴いていたいのに…

マエストロ、本当にありがとうございます。
クラシックが好きで、ブルックナーが好きで本当に良かった。
こんなに感動を覚えたのは久しぶりです。
近いうちに是非またお越しください。
そして、今度はブルックナーの9番を振ってください。
お願いします。


追記1:
フライング拍手と変なブラボーあり。
せかっくの名演にケチをつけた。
奴らは出禁だ。

追記2:
一昨日21日の芸劇での演奏はNHKで後日放映されるらしいけど、今日もマイクスタンドが立っていた。
おそらくCD化されるんだろうな。


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