読売日本交響楽団第550回定期演奏会 ― 2015年07月01日
2015年7月1日(水)
フランソワ=グザヴィエ・ロト+読売日本交響楽団@サントリーホール
ブーレーズ:「ノタシオン」から第1、7、4、3、2番
ベルク:ヴァイオリン協奏曲「ある天使の思い出に」
----------------------------------
ハイドン: 十字架上のキリストの最後の7つの言葉(管弦楽版)
中学一年生の時に初めて聴いた「春の祭典」。
その指揮者がブーレーズ。
もし、ブーレーズの指揮に出会わなかったら、ストラヴィンスキーを好きになることはなかったかも…
そして、さらに驚いたのは氏がまだご存命なこと。
1925年生まれだから、御年90歳!
恐るべし。
「ノタシオン」の第2番、何となく「春の祭典」へのオマージュを感じたのは気のせいか?
ベルクのヴァイオリン協奏曲。
現代音楽は好んで聴かないけど、多分これ難曲だよなぁ。
ヴァイオリンの郷古廉さん、良くもまあ、これだけ表情豊かにこの曲を弾けるもんだ。
やれやれ、今後の要ウォッチ人物がまた一人増えてしまった。
メインはハイドン。
「ノタシオン」では100人規模だった奏者がほぼ半減。
この曲、ハイドン自身が「音楽をはじめて聴く者であっても、深い感銘を抱かずにはいられない」と語ったらしい。
なるほど、全9曲からなるこの曲、華美なところは全くなく、大げさな抑揚も皆無だけれど、聴くに従ってジワジワと心に染みてくる。
ロトの頭の中には、明確な設計図があるらしく、オケのメンバーへの指示が明確で小気味良い。
読響の演奏もほぼパーフェクト!
声楽を加えたオラトリオ版もあるらしいので、次回はそれを聴いてみたいな。
最近のコメント