アジアユースオーケストラ東京公演2014 ― 2014年08月29日
2014年08月29日(金)
ジェームズ・ジャッド+アジアユースオーケストラ@東京芸術劇場
ヴェルディ:歌劇「運命の力」序曲
ドビュッシー:牧神の午後の前奏曲
ラヴェル:ラ・ヴァルス
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チャイコフスキー:交響曲第5番
圧巻はチャイコフスキーの交響曲第5番。
これだけの大人数が、一糸乱れず最後まで高いレベルの演奏をし続けてくれたことに拍手喝采です!
変幻自在に表情を変えるジャッドのタクトも流石です。
一方、最初の「運命の力」は、終始喧しいだけの些かメリハリに欠ける残念な演奏でした。
オケの若いメンバー達は指揮者の指示通りに演奏しているはずですから、原因はジャッドでしょう。
チャイ5の終演後、音楽監督のリチャード・パンジャズがアロハシャツ姿でマイクを持って登場し、AYOのメンバーを国別に紹介し始めました。
「China!」と言うと中国人のメンバーがさっと起立します。会場からは割れんばかりの拍手と声援。
お次は「Hong Kong」。
AYOでは中国と香港を別の国としてるんですね。
その次は「Taiwan」。
香港を別扱いにしているぐらいですから台湾も当然ですね。
会場の若い聴衆(特に中国や台湾。←勝手な想像)は、その都度どの国に対しても分け隔てなく大きな声援と精一杯の拍手を送ります。
以下、シンガポールやタイ、ベトナム、マレーシアが次々と紹介されていきます。
ちょっと可哀想だったのが韓国。
女性1名だけの参加です。
どんな事情があるのでしょうか?
そして最後にコールされたのが「Japan!」。
今まで一番大きな大声援が巻き起こります。
開催地に対するリスペクトがあることが、その拍手からも感じとれます。
PMFもそうですが、若い演奏家を出身国に関係なく育成しようとするAYOの活動理念には頭が下がります。
次回の開催予定は不明ですが、開催されれば絶対また聴きに行きたいと強く思った金曜日の夜でした。
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