ギル・シャハム2013年03月03日

2013年3月3日(日)
ギル・シャハム@武蔵野市民文化会館 小ホール

バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 ホ長調 BWV1006
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番 ロ短調 BWV1002
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バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV1004「シャコンヌ」付き
 ~ 以下アンコール曲 ~
 バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ短調 BWV1003 よりIII.アンダンテ

 最初から恐ろしく正確で推進力があり、かつ「膨よか」なヴァイオリンだ。
これは凄い。
天国のバッハもさぞかし喜んでいるのではないだろうか…「わかってるな」と。
本当に今日は良い一日だった。
シャハム様、ありがとうございました。


ベルナルト・ハイティンク2013年03月07日

2013年3月7日(木)
ベルナルト・ハイティンク+ロンドン交響楽団@サントリーホール

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調
(Pf:マリア・ジョアン・ピリス)
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ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調(ノーヴァク版)

 セルジュ・チェリビダッケ、朝比奈 隆、ギュンター・ヴァント亡き今、ご存命でブルックナーがお上手な指揮者の中では、ハイティンクかスクロヴァチェフスキが横綱級ではないでしょうか?(あくまでも私感ですが)
スクロヴァチェフスキは生で何回か聴いたことがありますが、ハイティンクは初めて。
この上なく期待しています…

∽ ∽ ∽ ∽ ∽ ∽ ∽ ∽ ∽ ∽ ∽ ∽ ∽

 前半はピリスのピアノでベートーヴェンのピアノ協奏曲第2番。
滑り出しを聴いた限りは、正確無比、情感豊か、力強い… 色々なキーワードが浮かんできたけど、時が進むに連れて徐々に綻びが … と言っても、些細なレベル。
並のピアニストが弾いたら面白くないこの曲をしっかりとまとめ上げる能力は流石です。
ところで、ピリスってYAMAHAがお好みなんですねぇ。

 後半はいよいよブルックナーの9番。
否が応でも期待が高まります。

結果は … 
期待を裏切らない最高の指揮でした。一音一音丁寧に、華美にならず、緊張感を途切れさせることなく、着実に、 … 昔から変わらないハイティンクでした。
オケが引いた後も拍手は鳴り止まず、ハイティンクは二回も出て来てくれました。

 できればロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団を振るハイティンクを聴きたいと思っていましたが、ロンドン響も流石です。
「やたらアルバムを濫発する商業意欲の旺盛なオケ」と言う悪いイメージを完全に払拭してくれました。ありがとうございました。

ベルナルト・ハイティンク22013年03月09日

2013年3月9日(土)

ベルナルト・ハイティンク+ロンドン交響楽団@サントリーホール

ブリテン:オペラ「ピーター・グライムズ」から「4つの海の間奏曲」
モーツァルト:ピアノ協奏曲第17番 ト長調
(Pf:マリア・ジョアン・ピリス)
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ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調
 ~ 以下アンコール曲 ~
 メンデルスゾーン:劇音楽「真夏の夜の夢」から「スケルツォ」

 ピリスが奏でるモーツァルトの17番コンチェルト。
何とも軽やかで小気味良いモーツァルト。小さな幸せを感じさせます。
緩徐楽章で右手客席から寝息が聞こえたのがとても残念。

 後半のベト7。
滑り出しは予想より極わずかに速いテンポ。心地良く、躍動感があり、だけど押し付けがましくないベートーヴェンだ。
 最終楽章、相変わらず晴れやかで小気味良いタクト。
だけど不覚にも涙がこぼれそうになる。単なる感動ではない何かがある。

 音楽のプロ、そして人生の先輩に何かを教えられた気分。
でも、ハイティンク自身はそんな気はなく、ただ真面目に音楽に向き合っているだけなんだろうなぁ。

川井 郁子2013年03月15日

2013年3月15日(金)
川井 郁子+N響メンバーによる弦楽合奏団@銀座ブロッサムホール

モーツァルト アイネ・クライネ・ナハトムジークより第1楽章
ガルデル ボル・ウナ・カベーサ
成田 為三 浜辺の歌
山田 耕作 この道
川井 郁子 追憶の海(映画「北のカナリアたち」メインテーマ)
ホルスト ジュピター
J.S.バッハ 二つのヴァイオリンのための協奏曲より第1楽章
モンティ チャールダーシュ
マスネ タイスの瞑想曲
ピアソラ オブリビオン
川井 郁子 ミスティ・フォレスト
ショパン 大洋~オーシャン(エチュード)
クライスラー 愛のよろこび
クライスラー プレリュードとアレグロ
ヴィヴァルディ 「四季」から「春」第1楽章
J.シュトラウスⅡ 春の声

 中央区が主催する「第25回 平和の都市(まち)の楽しい集い ミューズが奏でる世界のハーモニー」。
中央区もなかなか粋なイベントを開催してくれます。
内容が盛りだくさんで散漫な感じがしないでもないけど、金曜日の仕事終わりにこれだけの名曲を堪能できるのは一つの幸せです。

ドッペルは全楽章弾いて欲しかったなぁ。

シルヴァン・カンブルラン2013年03月16日

2013年3月16日(土)
シルヴァン・カンブルラン+読売日本交響楽団@東京芸術劇場

マーラー:交響曲第6番 イ短調「悲劇的」

 恐れ入りました。
指揮者に力量があると、マーラーの悲劇的は一つの宇宙のよう
読響も最後までレベルの高い演奏を続けてくれたので何も言うことはありません。
ご馳走様でした。

音楽大学フェスティバル・オーケストラ2013年03月30日

2013年3月30日(土)
秋山 和慶+音楽大学フェスティバル・オーケストラ@東京芸術劇場

R.シュトラウス:祝典前奏曲
レスピーギ:交響詩「ローマの松」
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マーラー:交響曲第5番

 シュトラウスの祝典前奏曲とレスピーギのローマの松。
その余韻に浸りながらホワイエにて白ワインを一杯。 至福の時ですねぇ。
そう言えば、学生さんの混成オケなのでお客さんも若い人が多いなぁ。
活気があって良いですねぇ。

 後半はマーラーの交響曲第5番。
秋山和慶のタクトはオーソドックス。
第三楽章が始まる前にホルン後列から学生を呼び寄せ、指揮台の前に座らせた。
ソロを吹かせる為に座らせるとはなかなか心憎い演出。
実際、吹き始めると音色は円やかだし、安定してるし、なるほど納得

 第4楽章アダージェットが始まると、右手からイビキが… 参りました。
全体的にはとても堅実で正統派のマーラー5番だった。
欲を言えばもう少し「華」があったら良かったかな…


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