尾池亜美+シュニトケのカデンツァ2015年08月16日




2015年8月16日(日)
坂入 健司郎+東京ユヴェントス・フィルハーモニー管弦楽団@ティアラこうとう

ボッケリーニ:「マドリードの夜の帰営ラッパ」
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲(Vn:尾池 亜美)
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ベートーヴェン:交響曲第7番

 
東京ユヴェントスの前身は2008年に結成された「慶應義塾ユースオーケストラ」。
昨年、「東京ユヴェントス・フィルハーモニー」に名称を変更し、今年の5月には「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」へ出演したそう。
気付かなかったなぁ。

最初はボッケリーニ。
この曲のオリジナルは弦楽五重奏。
今日聞くのは、それをイタリアの現代音楽作曲家「ベリオ」が編曲したもの。

結果は…
曲自体は素晴らしいけど、首席(?)スネアドラムが×。
このスネア、ベリオが夜警の行進を表現するために編曲時に組み入れたらしい。
2ndスネアは全く問題ないのに、首席の方は出だしがタクトから微妙に遅れる。
それも常に!
聴いていて、気分が悪くなってきた。

気分を取り直してお次はベトコン。
実は、今日のコンサート、これが目当て。
ソリストは尾池亜美さん。
生「尾池」は何回目だったかな?

驚かされたのは第一楽章のカデンツァ。
出だしはバッハ風、それがショスタコーヴィッチに途中から変化するは、ブラームスのヴァイオリン協奏曲そのものになったり、かと思えばバルトークになってみたり…
初めて聴いたカデンツァに脳味噌をかき回された感じ。
しかし、尾池さん、力強く情感豊かに弾くなぁ。
実に巧い!

帰宅してからパンフレットを眺めてみたら、今日のカデンツァはシュニトケが作曲したと書いてあった。
なるほど、納得。
腑に落ちた。
他にも有名なものだけでも、数十種類のカデンツァがあるらしい。
次回聴く時には、注意して聴いてみよう。

後半はベト7。
坂入氏のタクトは奇をてらわない王道を行くもの。
パンフレットには書いていなかったけど、今日のスコアはどうやら「マルケヴィチ校訂版」らしい。
確かに、通常聴くものと一味違っていた気がするけど、具体的には…
坂入氏、どうやら中々の「こだわりの人」みたい。
次回も聴いてみようかな。

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