ガブリエル・リプキン2009年06月12日

2009年6月12日(金)
ウラディーミル・スピヴァコフ+ロシア・ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団@サントリーホール

チャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」
チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲※
チャイコフスキー:アンダンテ・カンタービレ(弦楽四重奏曲第1番の第2楽章)※
 ※Vc:ガブリエル・リプキン
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ショスタコーヴィチ:交響曲第5番

 冒頭の「ロメオとジュリエット」は、可もなく不可もなくってところでしょうか。
それよりもガブリエル・リプキン。
今回の席は前から4列目と言うこともあり、その力感のこもった演奏に感動させられました。また一人、良い演奏者を見つけることができました。
ショスタコの5番も良かったですが、とにかくリプキンに魅せられた夜でした。


クリスティアン・アルミンク2009年06月16日

2009年6月16日(火)
クリスティアン・アルミンク+新日本フィルハーモニー交響楽団@サントリーホール

アルマ・マーラー:歌曲「夜の光」(S:市原 愛、Pf:丸山 滋)
マーラー:交響曲第9番 ニ長調

 ブルックナーの場合、8番と9番が双璧で甲乙付け難いのに比べ、マーラーの場合はこの9番が頭抜けて良い! と個人的に思う。
 アルミンクはこの曲を良く研究しているようで、非常に見通しの良い、全体構成に優れたタクトを振るい、新日本フィルもそれにしっかりと追従して、素晴らしい演奏を実現してくれた。
とても価値のある、良いコンサートだった。

大植 英次2009年06月28日

2009年6月28日(日)
大植 英次+ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー@サントリーホール

マーラー:交響曲第9番

 ある程度予想はしていたものの、予想以上のスローテンポ。
でも、決して流れが止まることはなく、むしろ凝縮されて行く。
指揮者と演奏者一人一人が終始緊密に会話しながら曲が進行して行く。

「私の求める演奏は分かっていますよね。」
「こうですよね。」
「そうです、そのとおりです。でも、もっと、より良く弾けるはずです。」

うねるような緊張感が聴いている我々にもひしひしと伝わって来て、会場全体の雰囲気がいつものサントリーホールとは明らかに違っていた。

今日、この経験をできたことを心から幸せだと思う。

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